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極道宿に泊まってみたい [つれづれなるまま日記]

そこにいない、というだけで不安を抱かせる、まったく子供とは厄介な生き物だ。

プリズンホテル〈3〉冬 (集英社文庫)

プリズンホテル〈3〉冬 (集英社文庫)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 文庫

私は子供を産んだことがないけど、この気持ちは分かるような気がする。

それは、当たり前に自分のそばにいる大好きな人に対する気持ちと同じ。 

飼ってる猫だったり、恋人だったり、親だったり、兄弟だったり・・・

側にいすぎると気づかなくなるけど、姿が見えない、しばらく電話がない、メールが来ない、だけで心配になってしまう。誰かを心から大切に思うと言うことは、幸せで、厄介なものなのだ。

 

かつての上司からメールが来た。

近況を報告したら、「優雅だね。パトロンでもいるの?」だって・・・

この人はいつもこういうシニカルな物言いをする人だと思い出した。今読み終わったこの本に出てくる作家のように。

とても優しいけど、へそ曲がりで、強気だけど臆病。

多分「仕事紹介してください。」と言えば、すぐにどこか見つけてきてくれると思うし、多分それを心配してメールをくれたのに、私はそう言わない。

「旅行したり、ぷらぷらしてマース[わーい(嬉しい顔)]

まだ、頼りたくない、と思っている強がりなわたし。本当は内心あせってきたけど・・・

人はいつも2面性を持っている。私はと言うと、パトロンなんているはずもなく、貯金を切り崩しながら好きなことをやって日々過ごしている。

時間があるので、もっぱら読書。近くに3つも図書館があり、気分で使い分ける。

今読み終わったのがこの、「プリズンホテル」シリーズ。

ホテル業を生業としていたので、ホテルと名のつくものにどうしても惹かれてしまうんだけど、この本の舞台はヤクザ屋さんのホテルなので、本筋とは違う、と有名なのになんとなく今まで敬遠していた。

でも、最初に1冊借りて、面白すぎて、すぐにシリーズすべてを借りて読破した!

そのくらい面白い。軽くて、破天荒なストーリー、登場人物はみんなものすごく個性的でキュートでジェットコースター小説のように場面はどんどん展開し、でも最後はほろりと泣かせて終わる。

読んでる間に、何度も声を出して笑った。そして、幸せな涙もこぼれた。 ホテルらしいホテルではないけれど、そうだな~と考えさせられたこともたくさんあった。

シリーズが終わっちゃったのはとても残念。

これは単行本買って手元においておこう、と決心した。

世の中に、本当にこんなホテルは存在するのかな?あったら泊まってみたい。

 

じゅじゅ@ぷりずんほてる


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