ハワイ島は生きている その2 [旅の話(ハワイ島)]
火山のあるところは神聖なところ。
それは火山列島のある日本も同じで、有名な富士山はもちろん阿蘇山付近も神聖な場所、パワースポットと呼ばれるところは多い。
最近少し落ち着いてきたけど、スピリチュアル、とかパワースポットと言う言葉がひとり歩きしてなんだか面白半分と言うか、オカルト的なものだったり、現実逃避的なものだったり、流行でなんだかへんな方向にいっちゃってる気がするのは私だけじゃないと思う・・・
火口を見に行った夜、流れる溶岩まで歩いた。
泊まってたB&Bのおじさんが、
「あんたたちトーチ(懐中電灯)持ってきなさい」
と貸してくれた。これがないととんでもないことになることを知らず、「ありがと~
」とのんきに出発するお気楽な私たち。
どろどろ流れる溶岩は、夜行かないと意味がない。昼間に見えるのは黒いどろどろのタールのようなもの。
もちろん、固まった溶岩の上を歩くのは明るい方がらくチンだし、海を見ながらのハイキングは悪いものじゃないと思うけど。
でもまあ私たちは夜に行きました。「遠くからでも赤いLava(溶岩)が海に落ちてくのが見えてきれいだよ。」と言われて。
たどり着いたのはそろそろ暗くなり始める夕方、すでに道路の両脇に車が延々と駐車されてた。
適当なところに車を停めて、トーチを持って、水とチョコバーを持って、人の流れについて歩き始める。
途中まではトレイルらしいものがあって人が列をなしてるので、それについていけばある程度は大丈夫。
でも、とにかくいろんなとこにとんでもなく大きな穴が開いていたり、
固まった溶岩がとがって突き出していたり、途中からは本当に道なき道を行くというかんじ。
道はありません。ただ固まった溶岩の上を、びくびくしながらもくもくとすすんでいく。
半分くらいまできたら日が沈んで、夕焼けがきれいにみえた。
溶岩を見るには運も必要で、その日の風向きによっても見えたり見えなかったりするんだって。
私たちは、海の近くの大きな岩に腰をすえ、一番星を探しながら、夕焼けと、空と海を眺めた。
もう少し歩くと、遠くに見えてきた。生きたLavaは大地を這い、見えたり、見えなかったりしながらとろとろと海へ落ちていく。ときどき穴からポッと噴出すことがあり、周りの人々からも歓声が上がる。
どうやら今日はよく見える日みたい。
Lavaは生きていて流れてるから、それがきらきらと言うよりはヌメヌメと輝きながら落ちていく。数千度の熱さ。
ハワイ島の血液。
海に落ちていく場所ではまるで火事のようにもくもくと水蒸気が上がりっている。
「近寄ると風向きでその水蒸気に巻き込まれるし、Lavaはどこから流れてくるか分からないから、絶対値被きすぎちゃだめだよ!」とB&Bのおじさんに言われた忠告に従い、私たちは遠くからじっとそれを見つめる。
空には星が輝き、他には何の人工的な明かりもなく、真っ暗闇のなか赤く流れる溶岩を見つめる。
とても不思議な気分。地球の中心、そこがどくどくと音を立てているのが聞こえるような気がする。
地球は生きていて、その血液を地上に噴出している、それを実感する。
地球の表面でどんなに科学や文明が発展して、人工的なもので覆ったとしても、私たちの立っているこの大地の奥深くでは心臓がどくどくと脈打って生きている。
最近の温暖化現象はやっぱり地球が怒ってるのかもしれないな~と漠然と思う。
怒って、震えて、体温が上がってきてる。
「こんなに美しい緑と、澄んだ水を与えてあげたのに!」
「壊して、汚して、好き勝手して!」
どくどくがだんだん大きくなると、地震が起こって、火山が爆発して・・・
こわーいい
妄想が膨らんだ・・・
でも本当にそう思った。
火山は生きている地球の芯に近い。だからそのまわりには地球の生命力が他のところよりもずっと強くかんじられるのは不思議じゃない。だからこそパワースポットになる。きっと昔はどこにでもあったのに、地球の表面が発展しすぎて分からなくなってしまっただけ。あたりまえのこと。
人がそれに惹きつけられるのはきっと野生の本能のようなものなんじゃないかな。
神妙な気分になってあまり話しもせずに帰った。
帰り道は本当に真っ暗で、でも気を抜くと突然深い穴が開いていて海にまっさかさまになっちゃうので、なるべくひとの後ろをゆっくりと歩いて帰った。トーチがないと死ぬとこだった。
ありがと、おじさん。
このトレイルを歩くのはすべて自己責任です。
もっと溶岩に近寄りたいなら底の厚い靴は必須です。
本当にとけちゃうから。
地球のパワーは半端じゃない。人間なんてイチコロ
でも、いいもの見せてもらった。
じゅじゅ@地球のココロ
ぽちっとね
それは火山列島のある日本も同じで、有名な富士山はもちろん阿蘇山付近も神聖な場所、パワースポットと呼ばれるところは多い。
最近少し落ち着いてきたけど、スピリチュアル、とかパワースポットと言う言葉がひとり歩きしてなんだか面白半分と言うか、オカルト的なものだったり、現実逃避的なものだったり、流行でなんだかへんな方向にいっちゃってる気がするのは私だけじゃないと思う・・・
火口を見に行った夜、流れる溶岩まで歩いた。
泊まってたB&Bのおじさんが、
「あんたたちトーチ(懐中電灯)持ってきなさい」
と貸してくれた。これがないととんでもないことになることを知らず、「ありがと~
」とのんきに出発するお気楽な私たち。
どろどろ流れる溶岩は、夜行かないと意味がない。昼間に見えるのは黒いどろどろのタールのようなもの。
もちろん、固まった溶岩の上を歩くのは明るい方がらくチンだし、海を見ながらのハイキングは悪いものじゃないと思うけど。
でもまあ私たちは夜に行きました。「遠くからでも赤いLava(溶岩)が海に落ちてくのが見えてきれいだよ。」と言われて。
たどり着いたのはそろそろ暗くなり始める夕方、すでに道路の両脇に車が延々と駐車されてた。
適当なところに車を停めて、トーチを持って、水とチョコバーを持って、人の流れについて歩き始める。
途中まではトレイルらしいものがあって人が列をなしてるので、それについていけばある程度は大丈夫。
でも、とにかくいろんなとこにとんでもなく大きな穴が開いていたり、
固まった溶岩がとがって突き出していたり、途中からは本当に道なき道を行くというかんじ。
道はありません。ただ固まった溶岩の上を、びくびくしながらもくもくとすすんでいく。
半分くらいまできたら日が沈んで、夕焼けがきれいにみえた。
溶岩を見るには運も必要で、その日の風向きによっても見えたり見えなかったりするんだって。
私たちは、海の近くの大きな岩に腰をすえ、一番星を探しながら、夕焼けと、空と海を眺めた。
もう少し歩くと、遠くに見えてきた。生きたLavaは大地を這い、見えたり、見えなかったりしながらとろとろと海へ落ちていく。ときどき穴からポッと噴出すことがあり、周りの人々からも歓声が上がる。
どうやら今日はよく見える日みたい。
Lavaは生きていて流れてるから、それがきらきらと言うよりはヌメヌメと輝きながら落ちていく。数千度の熱さ。
ハワイ島の血液。
海に落ちていく場所ではまるで火事のようにもくもくと水蒸気が上がりっている。
「近寄ると風向きでその水蒸気に巻き込まれるし、Lavaはどこから流れてくるか分からないから、絶対値被きすぎちゃだめだよ!」とB&Bのおじさんに言われた忠告に従い、私たちは遠くからじっとそれを見つめる。
空には星が輝き、他には何の人工的な明かりもなく、真っ暗闇のなか赤く流れる溶岩を見つめる。
とても不思議な気分。地球の中心、そこがどくどくと音を立てているのが聞こえるような気がする。
地球は生きていて、その血液を地上に噴出している、それを実感する。
地球の表面でどんなに科学や文明が発展して、人工的なもので覆ったとしても、私たちの立っているこの大地の奥深くでは心臓がどくどくと脈打って生きている。
最近の温暖化現象はやっぱり地球が怒ってるのかもしれないな~と漠然と思う。
怒って、震えて、体温が上がってきてる。
「こんなに美しい緑と、澄んだ水を与えてあげたのに!」
「壊して、汚して、好き勝手して!」
どくどくがだんだん大きくなると、地震が起こって、火山が爆発して・・・
こわーいい
妄想が膨らんだ・・・
でも本当にそう思った。
火山は生きている地球の芯に近い。だからそのまわりには地球の生命力が他のところよりもずっと強くかんじられるのは不思議じゃない。だからこそパワースポットになる。きっと昔はどこにでもあったのに、地球の表面が発展しすぎて分からなくなってしまっただけ。あたりまえのこと。
人がそれに惹きつけられるのはきっと野生の本能のようなものなんじゃないかな。
神妙な気分になってあまり話しもせずに帰った。
帰り道は本当に真っ暗で、でも気を抜くと突然深い穴が開いていて海にまっさかさまになっちゃうので、なるべくひとの後ろをゆっくりと歩いて帰った。トーチがないと死ぬとこだった。
ありがと、おじさん。
このトレイルを歩くのはすべて自己責任です。
もっと溶岩に近寄りたいなら底の厚い靴は必須です。
本当にとけちゃうから。
地球のパワーは半端じゃない。人間なんてイチコロ
でも、いいもの見せてもらった。
じゅじゅ@地球のココロ
ぽちっとね
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